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「特別展 写楽」 [*アート鑑賞]

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5月27日(金)、東京国立博物館 平成館で開催中の
「特別展 写楽」に行って来ました。
ぐるっとパス利用)

浮世絵&歌舞伎ビギナーで知識は相当に乏しい私ですが、
あの写楽のほとんど全ての作品が網羅されてるとあっては、
何としても行くっきゃない!!!!!

寛政6(1794)年5月、
江戸三座の役者を個性豊かに描いた
豪華な雲母摺り(きらずり)の大首絵28枚を出版し
浮世絵界に突如姿を現した東洲斎写楽
翌年1月までに140点を超える浮世絵版画を制作しながら、
その筆を断って忽然と姿を消してしまいました。
写楽は、その生涯に不明な点が多いため
長きに渡り「謎の絵師」と呼ばれ続けています。

今回の企画展では、世界各国から集められた約140図・約170枚の作品によって
写楽版画の全貌を明らかにするとともに、
同時代の他の浮世絵師の作品との比較を通して、
写楽作品の造形のありあまる魅力がふんだんに紹介されています。
まさに「役者は揃った。」

写楽が残した版画は、題材となった歌舞伎の上演時期によって
制作時期が4期に分けられています。
活躍期はたった10ヶ月。
写楽作品は現代の私たちにも非常に新鮮な魅力を感じさせてくれます。
第一期のダイナミックかつユニークさに満ちた造形は
一度見たら忘れられないほどの強烈なインパクト!

…が、期毎に作風が変わり、
後になるほど写楽の個性的な魅力は影をひそめ、作品としての質も下がり、
人気は次第に衰えていったと伝えられています。
また、人物の特徴をよく捉えているといっても
容姿の欠点までをも誇張して描く写楽の絵は、
役者たちの美化された姿を求めるファンが求めるものと違っており、
絵の売れ行きは決して芳しいものではなかったようです。
(モデルとなった役者たちからも不評だったらしい…)
【「特別展 写楽」図録&Wikipediaより抜粋】

でも、彼の生み出した独特な世界、他の絵にはない不思議な魅力、
見る人の心を捉えて放さない明快かつ刺激的なこの個性は
これからもずっと伝え続けていってほしいなと思いました。

写楽作品で特に気に入ったのは…
「三代目佐野川市松の祇園町の白人おなよと市川富右衛門の蟹坂藤馬」
「初代市川男女蔵の奴一平」
「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」
「三代目市川高麗蔵の滋賀大七」
「三代目沢村宗十郎の名護屋山三元春」
「四代目松本幸四郎の大和のやぼ大じん
  実は新口村孫右衛門と初代中山富三郎の新町のけいせい梅川」
(全て寛政6〈1794〉年)

写楽以外の絵師作品で気に入ったのは…
栄松斎長喜「青楼美人合 扇屋内華扇 よしの たつた」
 「四季美人 雪中美人と下男」(いずれも寛政6〈1794〉年頃)
歌川豊国「役者舞台之姿絵 はま村や
 (三代目瀬川菊之丞の大和万歳 実は都九条の白拍子久かた)(寛政6〈1794〉年)
歌舞妓堂艶鏡「三代目市川八百蔵の梅王丸」(寛政8〈1796〉年)

「特別展 写楽」鑑賞後は、同じ平成館の一階にある考古展示室
「日本の考古」を観ました。
その時の様子は次の記事で書きたいと思います。

あ、写楽といえば、
本館一階にある「みどりのライオン」スペースで
「ハンズオン体験コーナー『写楽に挑戦!』」というのをやっていて、
写楽絵スタンプ押してきました。
複数のスタンプを一枚の紙に押すと写楽の絵が完成します。

写楽スタンプ体験.jpg
わは、結構ズレてるな…(笑)。


平成館&本館を回った後、図録を買って帰りました。
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「レンブラント」展 [*アート鑑賞]

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5月24日(火)、国立西洋美術館で開催中の
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」展に行って来ました。

ちなみにここへは、前回の記事で書いた
「香り かぐわしき名宝展」「芸大コレクション展」の後に行きました。

黄金の世紀と呼ばれた17世紀オランダを代表する画家であり、
光と影の魔術師」「明暗の巨匠」として高い評価を受け続ける
レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)。
ここでは初期から晩年にいたる約110点の版画を中心に
約15点の絵画と素描を加えたレンブラント作品が取り上げられています。

今回の企画展は、これらの作品を通じて
レンブラント芸術における明暗表現の多様性を探り、
版画と絵画における「光と影」の真の意味を再検証する…という
趣旨のもと構成されています。

なんといっても100点以上にものぼる版画の数々が圧倒的!
一枚一枚丁寧に描き出されたあの細やかで複雑な表現は
やはり一見の価値があると思います。

今回は30点以上にものぼる和紙刷り版画も展示されていました。
レンブラントの制作に日本の和紙も使われていたなんてビックリ。
こういったところに日蘭交流の一端が垣間みれるとは。
紙にも検討を加え、効果を見極めたうえで和紙も試されていたようです。

版画だけでなく、
色彩をもった絵画作品ももちろん素晴らしかったです。

レンブラント以外の画家による作品も幾つか展示されていました。
ヘンドリック・ハウト「娘を捜すケレス」(1610年)が良かった。

*****************

「レンブラント」展鑑賞後は、常設展も回ってきました。
レンブラント展のチケットがあれば、こちらは鑑賞無料)
閉館は17時半で、残り30分ほどしかなく、
ものすごーく駆け足鑑賞になってしまったけど、お気に入りはしっかりチェック(笑)。
国立西洋美術館常設展は今回でまだ2回目だけど、
やっぱり何度も訪れたくなる充実度はさすがですね。
次来る時はもっと沢山時間取って観るぞ〜!

お気に入り作品は…
エドワールト・コリール「ヴァニタス—書物と髑髏のある静物」(1663年)
 「ヴァニタス」とは、寓意的な静物画のジャンルのひとつだそうです。
 「人生の空しさの寓意」を表し、豊かさなどを意味する様々な静物の中に
 人間の死すべき定めの隠喩である頭蓋骨などを置き、
 観る者に対して虚栄のはかなさを喚起する意図をもったもの(Wikipediaより)。
 こないだ行ったBunkamuraの「フェルメール〜」展には、
 ペトルス・ウィルベーク「ヴァニタスの静物」があったなあ。
 こういう感じ、私もとても惹かれるジャンルです。

ギュスターヴ・クールベ「眠れる裸婦」(1858年)
ダンテ・ガブリエル・ロセッティ「愛の杯」(1867年)
ヴィルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」(1910年)

ジャクソン・ポロック「ナンバー8, 1951 黒い流れ」(1951年)
 う〜、来年2月のジャクソン・ポロック展が今から楽しみ!

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帰り際、美術館前庭のオーギュスト・ロダン「カレーの市民」をパチリ。

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「香り かぐわしき名宝展」 [*アート鑑賞]

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5月24日(火)、東京藝術大学大学美術館で開催中の
「香り かぐわしき名宝展」に行って来ました。
ぐるっとパスを利用)

「香り」にまつわる様々な日本美術作品とともに、
目に見えない「香りの魅力」を多種多様な形で楽しめるという、
とても面白い趣旨の企画展でした!

日本人と香りとのかかわりを
名宝の数々を通じて概観する『香りの日本文化』
室町時代以降、茶道や華道とともに独特な発展を遂げてきた香道の世界を
香道具や史料を交えて紹介する『香道と香りの道具』
江戸時代から近代にかけての絵画作品の中から
〈描かれた香り〉をテーマに精選された名作を展示する『絵画の香り』
…という3つの大きな柱で構成されています。

白檀など芳香を発する壇木を用いた仏像、
枕の内部に香炉を置き髪に香りを焚きしめるという枕香炉、
貴重な香木類(実際に触ったり香りを嗅いだり出来るものも!)、
香木を聞き分けて駒を進める遊びに使用するための盤(だったかな?)などなど、
展示内容はかなりバラエティに富んでいました。
普段、上品とは程遠〜い生活をしている私もすっかり雅な気分に。

浮世絵、美人画、水墨画など、
香りを想像させる絵画を集めた展示も興味深かったです。
速水御舟『芸術の上に常に欲しいと思ふのは芳しさです』という
言葉を残しているそうです。
絵画を通して繊細優美な世界をじっと眺めていると、
本当に香りを感じられるような気がしてきました。

特に気に入ったのは、
「花籠形釣香炉」(銀製、江戸時代18世紀)
 銀の細い針金を編んで作った花籠の周りに花や小鳥や蝶があしらわれた立体的な香炉。
 細やかな作り込みに驚かされました。持ち帰りたかったわあ(←オイオイ)。

三代歌川豊国「源氏後集余情」(大判錦絵、安政4〜5〈1857〜1858〉年)
 色使いの綺麗さにハッとさせられました。これも持ち帰りた(ry

池 大雅「天産奇葩図巻」(紙本墨画、寛延2〈1749〉年)
 27歳の時にこれを描いたらしい。凄いな…。

上村松園「楚蓮香」(絹本着色、大正3〈1914〉年頃)、
 「楚蓮香之図」(同左、大正13〈1924〉年頃)
 上村松園の絵は何度観ても魅惑的。この別格な美しさ…たまりません。

鏑木清方「菊寿盃」(絹本着色、昭和11〈1936〉年)
 鏑木清方の描く美人画もぐっときますね。匂い立つような色気にウットリ。

速水御舟「夜梅」(絹本着色、昭和5〈1930〉年)
 月光の下、木々の間からほのかに漂う花の香りを「暗香疎影」というそうです。
 シンプルな構図でありながら、それを見事に具現化したこの作品。ただただ秀逸の一言!

小茂田青樹「緑雨」(絹本着色、大正15〈1926〉年)
 同日、同じ画塾に入門した速水御舟とは終生のライバル関係にあったそうです。
 優しい色使いとタッチに癒されました。雨の日もいいなと思わせてくれる作品。

いや〜、楽しかった!
こういうユニークな企画展、またやって欲しいなあ。
 
「香り かぐわしき名宝展」鑑賞後は「芸大コレクション展 —春の名品選—」へ。
こちらも見応えのある素晴らしい作品ばかりでした。
国宝や重要文化財を含む名品の数々を間近で鑑賞出来るなんて
本当に貴重な体験だと思います。
ますます美術鑑賞が好きになりました。

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「古刀新刀名作展」 [*アート鑑賞]

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5月19日(木)、刀剣博物館(渋谷区代々木)で開催中の
「古刀新刀名作展 〜春から夏の風物詩〜」に行って来ました。

ちなみにこの企画展へは、前回の記事で書いた
「世界中で愛されるリンドグレーンの絵本」展鑑賞後に行きました。
絵本の世界から一転、いきなり刀剣鑑賞というのもまた一興…!?

こちらはぐるっとパスのおかげで無料で鑑賞出来ます。

刀剣博物館には、
刀剣類、刀装、刀装具、甲冑、金工資料、古書など約190点の所蔵品があり、
その中には国宝や重要文化財、重要美術品など
国の指定・認定物件も数多く含まれるそうです。

刀剣博物館に着いたのは16時ちょっと前(閉館は16時半)。
30分くらいしか鑑賞時間がなく駆け足になっちゃったけど、
たくさんの刀剣類を一度にじっくり静観するのは初めてというのもあって
なかなか面白かったです。

日本刀って、単なる武器としてだけでなく、
美術品としても大切に継承され続けてきたんですね。
「所有者の精神や死への覚悟、また神の宿る器として
 その美しさが高められてきた」か…なるほど。
こちらの世界も奥が深そうだな。

刀と太刀の違いを今回初めて知ったという、とことん無知レベルな私。
無知ながらも時代を偲び、いろいろと勉強になったひと時でした。

ちなみに刀剣博物館に行くと、
「日本刀鑑賞の手引き」の他に
「刀剣の取り扱い方・手入れと保存法」についての手引きも貰えます。

刀剣の手入れ…これからの人生で体験することはあるだろうか…(笑)。
や、実際やるかどうかは置いといて、
わが民族の素晴らしい宝・技術を後世に残し続ける意味でも
「手入れと保存」って本当に重要なんだな〜ということがわかって、
これまた勉強になりました。

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「世界中で愛されるリンドグレーンの絵本」展 [*アート鑑賞]

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5月19日(木)、世田谷文学館で開催中の
「世界中で愛されるリンドグレーンの絵本」展に行って来ました。

ぐるっとパスのおかげで料金割引。ありがたいです♪

絵本の世界は、大人になった今でもワクワクしちゃいますね。
「長くつ下のピッピ」懐かしいな〜。
「やかまし村の子どもたち」「ちいさいロッタちゃん」は…
読んだことあったような、なかったような…(記憶力自信なし)。
今度、ちゃんと読んでみようかな。

作者であるアストリッド・リンドグレーン(1907〜2002)は
1941年の冬、肺炎にかかった7歳の娘を喜ばせようと、
天真爛漫な赤毛の女の子・ピッピの物語を思いつきます。
やがて、彼女の10歳の誕生日プレゼントとしてまとめた文章が
1冊の手作り絵本となったそうです。

娘を思う母親の愛から生まれた物語が、多くの国で翻訳され、
祖国のスウェーデンのみならず世界中の子供たちに愛される…
なんともステキなお話です。

今回の展覧会では、
それぞれの国を代表する画家たちが手掛けた表紙や挿絵の原画が
数多く紹介されています。
アドルフ・ボルン(チェコ)とイロン・ヴィークランド(エストニア)が
特に良かった!

常設展も鑑賞してきました。
ここでは
世田谷を描いた文学作品をテーマに豊富な資料が展示されています。
内容は日本文学史上の名作から平成のベストセラーまでと実に幅広く、
こちらも見応えがあって面白かったです。

鑑賞後は、
一階に併設されている「喫茶どんぐり」で庭園を眺めながら
ジンジャーパウンドケーキセットをいただきました。
「長くつ下のピッピ」のエピソードにちなんだ特別メニューだそうです。
セットドリンクにはジンジャーエール〈辛口〉を。
もう、ここはジンジャーづくしで(笑)。

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ひとり美術館ハシゴ【05】 [*アート鑑賞]

5月17日(火)は、
山種美術館チェコセンター東京Bunkamura ザ・ミュージアム
ニューオータニ美術館に行って来ました。

*JR山手線で恵比寿へ
 ↓
山種美術館「百花繚乱 —桜・牡丹・菊・椿—」展を観る
ぐるっとパスを利用)
 ↓
*徒歩で移動
 ↓
チェコセンター東京
「ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲」展を観る
 ↓
*JR山手線で恵比寿から渋谷へ移動
 ↓
Bunkamura ザ・ミュージアム
「シュテーデル美術館所蔵
 フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」を観る
 ↓
*半蔵門線で渋谷から永田町へ移動
 ↓
ニューオータニ美術館
「開館20周年記念展 第1弾
 ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本」展を観る
ぐるっとパスを利用)

…と、今回はこんな感じの流れで4館の展覧会を回りました。


 山種美術館 
「百花繚乱 —桜・牡丹・菊・椿—」

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この「百花繚乱」展のチラシ、
大好評につき残部少数、会期中にもかかわらず既に配布終了しているそうです。
確かに今回のって色もレイアウトも綺麗だもんなあ。大事にとっとこ。

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会場内は年配の方を中心に大変賑わっていました。
春夏秋冬それぞれの季節を彩る花々の競演とともに
時代を築いてきた画家たちの花に寄せるまなざし、
創意工夫に満ちた表現の世界を楽しむ…という趣旨な今回の企画展。
「百花繚乱」というタイトルにふさわしく、
どの作品も四季折々の個性豊かな花たちで私たちの眼を楽しませてくれました。
ひとつの会場にいながらにして
日本の四季を楽しむことができるなんて素晴らしいわん。

特に気に入ったのは…

速水御舟「紅梅・白梅」(1929〈昭和4〉年)
 左側に白梅と月、右側に紅梅が描かれている。構図が秀逸。

作者不詳「竹垣紅白梅椿図」[重要美術品](17世紀〈江戸前期〉)
 美しさと迫力が同居しているかのような…とにかく見事!の一言。

牧 進「初夏の頃」(1984〈昭和59〉年)、「明り障子」(2004〈平成16〉年)
 「明り障子」の構図も素晴らしい。
 障子を左右に開け放った先には水仙とスズメが見える…というもの。
 彼は「ピー太」と名付けた小スズメをとても大事に可愛がっていて、
 部屋から水仙の花を眺めているうちに本作の構造に辿り着いたのだそう。

西田俊英「華鬘(けまん)(1983〈昭和58〉年)
 仏前を荘厳するために仏堂に掛ける装飾。厳かな綿密さに圧倒されました。

林 功「月の音」(1975〈昭和50〉年)
田能村直入「百花」(1869〈明治2〉年)

福田平八郎「牡丹」(1924〈大正13〉年)
 繊細で柔らかい幽玄の世界。
 そこはかとなく漂う色気のようなものも感じられました。

**************************************

 チェコセンター東京 
「ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲」

ヤン・シュヴァンクマイエル氏への逆襲チラシ.jpg

チェコ共和国大使館.jpg

チェコセンター東京.jpg

『私たちはシュヴァンクマイエルに会っていなかったら
今は何をみているのだろう?』

清水真理三浦悦子綺朔ちいこマンタムNeqro山本タカト建石修志
日本人作家によるヤン・シュヴァンクマイエル氏へのオマージュ展
〈ヤン・シュヴァンクマイエル:チェコスロバキア出身のシュルレアリスト芸術家、
アニメーション&映像作家、映画監督

シュヴァンクマイエル好きなのと、山種美術館からだったら徒歩で行けるじゃん!
…ということでこちらにも足を運んでみました。
入場者は私を含めて二人だけ…。
でも、とっても静かな空間の中でシュールな作品鑑賞というのも
なかなか趣があって面白かったです。

参加している作家陣の中で、私は山本タカトしか知らなかったけど、
他の作家さんの作品もかなりイイ味出してました。

チェコセンター東京に行ったのは今回が初めて。
ここのサイトをチェックしてみると、映画上映とか展覧会とか
チェコ絡みの面白そうなイベントがよく開催されているようなので、
お気に入りリストのひとつに加えてます。

**************************************

 Bunkamura ザ・ミュージアム 
「シュテーデル美術館所蔵
フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」

フェルメールとオランダ・フランドル絵画展チラシ.jpg

山種同様、こちらもかなりの人気&混雑っぷり。
人が多く、なかなか近くで細かいところまで鑑賞出来なかったのが心残りだけど、
さりげなく譲り合えるマナーの良い人が多かったせいか
思ったより観やすかったな。

今回の目玉作品であるヨハネス・フェルメール「地理学者」
想像していたより小さいサイズだったのが意外!
段差と柵でガードされていて、入場者が近づき過ぎないように展示されていました。

フェルメールの作品は全部で30数点しかなく、
中でも男性の肖像をメインに据えた絵はこの「地理学者」と「天文学者」のみ
非常に珍しい作品なのだそうです。

—《地理学者》に見る大航海時代—
17世紀、海の覇権を握ったのは、スペインの支配から独立を遂げた新興国オランダでした。
フェルメールの《地理学者》は
貿易大国オランダの運命を決定付ける航海に欠かせない「地理学」をテーマとし、
地理学者の仕事道具や、地図関連のモチーフ、
そして裕福なオランダ市民の生活の品々を見ることができます。
【「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」出品作品一覧より抜粋】

近代化学の黎明期といえる17世紀らしい主題の作品なんですね。
絵画の中の地理学者が身につけている上着は
「ヤポンス・ロック(日本の着衣)」と呼ばれるもので、
交易によってオランダにもたらされた日本の着物やその模造品を指すそうです。
当時それらは裕福な市民階級の間で流行し、
ステータス・シンボルとなっていた…とのこと。
うーん、勉強になるなあ。

特別出品として
当時の地図コンパス地球儀&天体儀なども展示されていました。

他の作品で特に気に入ったのは…

ペトルス・ウィルベーク「ヴァニタスの静物」(1650年頃)
ピストルと髑髏が描かれていて、この世の儚さを表しているかのよう。

ヤーコプ・ファン・ワルスカッペレ「石の花瓶に生けた花と果物」(1677年)
静物画では特にこの作品が気に入りました。他にも素晴らしい作品多数。

アールト・ファン・デル・ネール「漁船のある夜の運河」(1645-1650年頃)
この絵の中に入り込んでしまいたい!

**************************************

 ニューオータニ美術館 
「開館20周年記念展 第1弾 ベルナール・ビュフェのまなざし フランスと日本」

ベルナール・ビュフェのまなざしチラシ.jpg

2ヶ月程前にもニューオータニ美術館行ったけど、
その時は東日本大震災発生からまだ2週間弱しか経ってない頃。
この企画展も地震の影響で延期になってたんだっけ…。

こうしてまた観に来ることが出来て本当に良かった。
被災された方々を思う気持ちは今も変わらない。
微力ながらこれからも出来得る限り復興に協力していければと思う。

今回の企画展では
初期から晩年にかけて計26点のビュフェ絵画が出品されています。
また、ビュフェが大好きだった心のふるさと日本にちなんだ
風景、静物、家族、文化を描いた作品も観ることができます。

初期の頃はグレーを中心とした暗い色調の画面が目立っていたけれど、
1950年代を境に徐々に色彩の世界が加わっていき、
晩年の作品には鮮やかな色彩が溢れ出ています。
その中で変わることなく一貫しているのは、
黒のアウトラインがハッキリ引かれてるということ。

ビュフェ作品のファンは、
故国フランスより寧ろ日本に多いのでは…と言われているようです。
どうしてビュフェの作品が日本人に好まれるのか?
この問いに対して、
ビュフェと大変親しかった写真家のリュック・フルノル氏
ビュフェの特色はモノトーンの線描、グラフィズムにある。
私は書道とビュフェの線描とは非常に近いものがあると思う』
答えているそうです。

うーん、なるほど〜。
確かに墨と筆で書かれた文字って
絵画に通じる躍動感のようなもの、または美しさが感じられるもんなあ。
私もビュフェの作品、今回で更に好きになったよ。

特に気に入ったのは…
「アトリエ」(1947年)、「パレットのある自画像」(1948年)、
「カフェの男」(1950年)、「百合の花」(1955年)、「手品師」(1955年)、
「アナベル夫人」(1959年)、「黄色と緑色の花瓶の花束」(1978年)、
「楽器」(1988年)、「ボームのテラス」(1988年)

「パレットのある自画像」は今回の企画展チラシの表にも使われている作品。
絵の中ではデフォルメされてるけど、写真で見る実際の彼はかなりの男前です。

「百合の花」は、花がモチーフでありながらラインが鋭角的なモノトーン画。
ミスマッチ感が逆に新鮮でした。

「アナベル夫人」とはビュフェの奥様。
彼女はビュフェにとって生涯の女神(ミューズ)であり、
この作品からも気品と優雅さと美しさがひしひしと伝わってきます。

「黄色と緑色の花瓶の花束」を観るのは、
3月に行った「大谷コレクション」展以来。
やっぱり何度見てもこの色使い好きだ〜。

「楽器」の鮮やかさもイイ!

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ある日の夕食【41】 [*料理]

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5月15日(日)の我が家の夕食。
献立は…

チキン&ピーマン&エリンギのペンネ
*鶏むね肉はそぎ切り、ピーマンは細切り、
 エリンギは半分に切った後、食べやすい大きさに裂く。
 にんにくはみじん切り。
 フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子の輪切りを入れて熱し、
 香りが出たら鶏肉を炒める。
 鶏肉の色が変わり始めたらエリンギを加えて更に炒める。
 白ワインを入れてアルコール分を飛ばした後、
 カットトマト(缶詰)、コンソメキューブ、月桂樹を入れてしばらく煮る。
 月桂樹をフライパンから取り出し、ピーマンと茹でておいたペンネを入れ、
 全体を混ぜ合わせつつ軽く炒める。 
器に盛った後、パルメザンチーズ散らすの忘れた!

ツナ&えのき茸&きゅうりの梅マヨネーズ和え
*ボールにきゅうり(細切り)、えのき茸(軽く茹で水気をきる)、
 ツナフレーク、梅干し(細かく刻んでおく)を入れ、
 適量のマヨネーズと黒胡椒で混ぜ合わせる。
 皿にサンチェをしき、和えたものを盛りつける。

大根&にんじん&玉ねぎのスープ
*大根、にんじんは皮を剥き、1cm角に切る。玉ねぎは薄切り。
 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを透き通るまで炒めた後、
 大根、にんじんを加え、炒め合わせる。
 白ワインを全体に馴染ませたら、水&コンソメキューブを加え、
 野菜が柔らかくなるまで煮る。
 塩&胡椒で味を整え、器に注ぎ小口切りの万能ねぎを散らす。
参考レシピには「三つ葉」とあったけど、
 ここでは昨日使った万能ねぎの残りを利用。

アメリカンチェリー
*デザート

アルコール類
*夫は缶ビール、私は缶チューハイ。

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ある日の夕食【40】 [*料理]

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5月14日(土)の我が家の夕食。
献立は…

豆乳鍋
*にんじんと大根はピーラーで薄く剥き、春菊はザク切り、
 豚もも薄切り肉と焼き豆腐は食べやすい大きさに、しめじは小房に分けておく。
 鍋に豆乳、水、コンソメキューブ、醤油を入れて煮立てる。
 春菊以外の野菜と豆腐と肉を入れしばらく煮た後、
 最後に春菊を加える(アクは随時取る)。
 全体に火が通ったら、汁ごと器に取り分け、
 好みで小口切りの万能ねぎや七味唐辛子をふって食べる。
最後の締めに中華麺を入れて食べるつもりだったけど、
 夫も私もお腹いっぱいだったので、今回締めはナシ。

レンコン&いんげんの豆板醤炒め
*いんげんは塩茹で&色止めして、食べやすい大きさに切っておく。
 レンコンはスライスしてしばらく酢水にさらし、水気を切っておく。
 フライパンに胡麻油をしいてレンコンを炒める。
 火が通ったらあわせダレ(豆板醤、酒、みりん、醤油)を回し入れ、
 更に炒める。
 火を止めて、用意しておいたいんげんを混ぜ合わせる。

かぶ&小茄子&きゅうりの浅漬け
*適当な大きさに切ったかぶ&小茄子&きゅうりを
 市販の浅漬けの素に漬けただけ。
 食べる時に赤唐辛子の輪切りを少しふる。

アルコール類
*夫は缶ビール、私は缶チューハイ。


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「ヴィジェ・ルブラン展」 [*アート鑑賞]

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これも行ってから随分日にちが経っちゃったけど、
先月4月26日(火)、三菱一号館美術館で開催されていた
「マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展
 —華麗なる宮廷を描いた女性画家たち—」に行って来ました。
ちなみにこの企画展へは、
前回の記事で書いた「ヘンリー・ダーガー展」の鑑賞後に行きました。

昨年秋に行った、新宿・損保ジャパン東郷青児美術館にて開催の
「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」展
ヴィジェ・ルブランの自画像を観て、
透き通るようなタッチの素敵さに思わず一目惚れ。
チラシで今回の企画を知り、
「これはぜひ行かねば!」と心待ちにしていました。

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こちらもかなり混み混みだったのよねえ…。
原宿のダーガー展ほどじゃなかったけど。
でも期待を裏切らない内容で、行って良かったです!


『フランス革命により、断頭台の露と消えた王妃マリー=アントワネット。
本展は、奇しくも彼女と同じ年1755年に生まれたひとりの美貌の女性画家ヴィジェ・ルブランを軸に、「女性の時代」とも呼ばれる18世紀フランスの優れた女性美術家たちの作品に焦点をあてた、世界的に見ても稀な展覧会です。

画家の家に生まれ、幼くして才能を現したエリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)は、本格的な画家としての道を志します。
やがてヴェルサイユにあったルイ16世の宮廷に出入りするようになり、そこでマリー=アントワネットと出会いました。
王妃と親しく心を通わせる友人ともなったヴィジェは「王妃のお抱え画家」として幾点もの見事な王妃の肖像を筆頭に、王族や貴族たちの肖像、そして自身の美しい「自画像」の数々を通して、宮廷とそこに生きる人々の華やかな姿を描き留めていきました。

1783年にはライバルの女性画家ラビーユ=ギアールと共に王立絵画彫刻アカデミーの会員として迎えられ、ヴィジェの名声はヨーロッパ中に鳴り響きますが、1789年に勃発したフランス大革命がその運命を決定的に変えます。
9歳の一人娘を連れてフランスを逃れたヴィジェは、他国を転々としつつ亡命生活を送る傍ら制作を続け、12年後にようやく故国に戻りましたが、そこで彼女が眼にしたものは、すっかり変貌を遂げていた社会でした。
ブルボン家による君主制は革命の流血の中に崩壊し、やがてナポレオンの帝政を経て、新しい市民の時代が始まろうとしていたのです。

彼女のような女性美術家たちが生きたのは、華やかな18世紀の旧体制から質実で合理主義的な19世紀市民社会に移り変わろうとする激動の季節でした。
時代に翻弄されながらもたくましく制作していった彼女たち。直面した様々な問題に触れながら、作品に託された女性としての感受性と創作者としてのメッセージを読み取ろうとするのがこの展覧会です。』
【「ヴィジェ・ルブラン展」チラシ内紹介文より抜粋(少し編集してます)】


今回は、マリー=アントワネットの肖像を含む
ヴィジェ・ルブランの作品23点を中心とした
女性芸術家たちの作品が約80点展示されていました。

柔和で優しい表情をたたえた絵画の中の女性たち。
ドレスの光沢感、女性の髪のふんわり感、レースの細やかな透けてる感、
まるで写真と見紛うかのような金色リボンの見事なテカり&ヌメり感。
素晴らしい!

ヴェルサイユ宮殿の中国風居室の彩色パネルの展示もあり、
これらの作品群も東洋らしい鮮やかな色使いで眼を引きました。

どの作品もパッと見、華やかな雰囲気に溢れているので、
その綺麗さ上品さにばかり気を取られがちになるけど…。
上述の紹介文を読んだうえで鑑賞に臨むと、
また違った見方も出来るし、なかなか考えさせられるものがありますね。

中でも特に気に入ったのは、
〈III フランス王妃、マリー・レクジンスカの「中国風居室」〉より
 *フランス王妃、マリー・レクジンスカ「麻雀の勝負」「音楽のレッスン」
〈IV 「女性の世紀」とその再評価〉より
 *マリー=ジャンヌ・ドレ「バラを持つ若い娘」
 *マリー=シュザンヌ・ジルースト、ロスリン夫人「シュザンヌ・ル・ロワ」
〈VII ラビーユ=ギアールとヴィジェ・ルブラン〉より
 *マリー=ガブリエル・カペ「自画像」(1783年頃)
 *エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン「ポリニャック公爵夫人、ガブリエル・ヨランド・クロード・マルティヌ・ド・ポラストロン」(1782年)、「クリュソル男爵夫人、アンヌ=マリー・ジョゼフィーヌ・ガブリエル・ベルナール」(1785年)、「プゼ侯爵夫人とルージェ侯爵夫人とふたりの息子のアレクシとアドリアン」(1787年)
〈VIII フランス革命とヴィジェ・ルブランの亡命〉より
 *エリザベト・ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン「自画像」(1791年)、
[↑「ウフィツィ美術館 自画像コレクション」展でも展示されていた作品]
  「ユスーポフ公爵夫人、タチアナ・ワシリエワ」(1797年)
〈IX 新しい世代〉より
 *ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール?「盗まれた接吻」
 *アントワネット・セシル・オルタンス・オードブール=レスコ、旧姓ヴィエル「粋なふたり」


「ヴィジェ・ルブラン展」を鑑賞後は、ちょっと中庭の散歩を。
なかなか綺麗なところだったので、何枚か写真を撮りました。

三菱一号館美術館_04.jpg
ヘンリー・ムーア「腰かける女」(1957年)


三菱一号館美術館_05.jpg
淀井敏夫「ローマの公園」(1976年)

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「ヘンリー・ダーガー展」 [*アート鑑賞]

ヘンリー・ダーガー展チラシ.jpg

仕事やらなんやらでなかなか記事が書けず
もう1ヶ月近くも経ってしまったけど、
先月4月26日(火)、ラフォーレミュージアム原宿で開催されていた
「ヘンリー・ダーガー展
 アメリカン・イノセンス。純真なる妄想が導く『非現実の王国で』」
行って来ました。

ラフォーレミュージアム原宿_01.jpg

ラフォーレミュージアム原宿_02.jpg

Twitterでもちょっと書いたけど、
この企画展が開催されることを知った時は本当に嬉しかった。

確か2年位前だったかな?
とあるきっかけで彼のことを知り興味を持ったのだけど、
2007年に原美術館でダーガー展が開催されていたことを知り、
「ああ、もっと早く出会っていれば…!」
当時は非常〜に悔しい思いをしたものです(泣)。
翌2008年には映画も公開されていたことを後から知って、
その時はソッコーでDVD買いました。
これもちゃんと映画館で観たかったなあ…。

そういった思い出(?)もあって
今回の企画は本当に嬉しくありがたかったのです。

原宿という場所柄もあるのだろうけど、
平日にもかかわらずかなりの混雑&盛況ぶり。
みんな、とても熱心に展示作品や上映映像に見入っていて、
彼や彼の作品に惹かれる人がいかに多いかを実感しました。

家族も友人もなく孤独な生涯を過ごしたダーガー
数十年もの歳月を費やし、誰にも知られることなく綴り描き続けた
空想物語『非現実の王国で』の世界観に
私自身もたくさんの感銘・衝撃を受けて帰って来ました。

子供を奴隷として虐待する邪悪な「グランデリニアン」を相手に
壮絶な闘いを繰り広げる7人の無垢な少女「ヴィヴィアン・ガールズ」
彼女たちの活躍ぶりが
15,000ページを超える原稿と数百枚に及ぶ挿絵の中で
躍動感たっぷりに描かれています。

純粋であるとともに強烈なまでの表現力!

実生活は寂しく味気ない日々だったろうけど、
自室に籠り、空想に耽り、思いのままに創作する時間だけが
彼にとっての拠りどころだったと聞きます。
人に見せるためでも、余暇の楽しみでもなく、生きることそのもの…。

一体、彼はどんな気持ちで何を思いながら
あの一大巨編を紡ぎ上げていったのだろう。

ダーガー自身は、自分が死んだ時には全ての持ちものを焼却してほしいと
願ったそうだけど(私ももし彼自身だったらきっとそう思うだろうな…)、
やはり私たちは彼の存在を
ただひたすら心の中に繋ぎ止めておきたいと思わずにはいられないんだ。


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